海外旅行から帰ってくると。

海外にいることによってその土地のことがわかるけれどそれ以上に日本との違いを見ることによって客観的に日本がどうなっているのかわかる。それがマクロな視点としてあって、ミクロなところで現実逃避出来ると思っていたけど案外自分の悩みが浮き彫りになっていく感覚があった。それはあたかも日本にいるときは土で塗り固められていた部分が向こうにいると発掘作業で心が露わになっていくかのような不思議な感覚だった。ふっと水面に浮かんでくるものがあってそれは日本にいるときに何かわからないけどもやもやすると思っていた原因となるもの。それがヨーロッパに行っていたからなのか全てを忘れにいくという目的から来たものかのかわからないけど皮肉なもので逃げようと思えば思うほど鮮明になっていく。絶望の淵に沈んだのは確かだけれどそこから逃げ出したいとは思わなかったしある意味受け入れているようだったのは不思議な気がする。また考えなきゃいけないけど今書けるのはそんなところ。