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京都旅行その3。

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ご飯はどこに行けばいいのかさまよい続けたあげく、雨に打たれて寒くなったので熱燗を求めて日本酒バー「益や酒店」へ。これがまさかの大ヒット。一人旅のよさを凝縮したような体験をすることができた。立ち飲みバーで話しかけられるって普通のことなんだろうか。いい人ばかりで話もはずみ、きまずさもあまり感じないまま楽しい夜を過ごす事ができた。中身のない話をしていたけど、知らない人とコミュニケーションを取るのはかなり楽しい。感動的ですらある。気を遣うとはなんぞやということを少し思い出す夜でもあった。鬱陶しそうな店員さんの表情が印象的。その場を盛り上げようとしたことであっても誰かにとって不愉快になるのであれば意味がない。「面白い」と思ってもらえるベクトルをシフトしていきたい。

宿は9hoursへ。すごく近くて助かる。カプセルホテルに初めて泊まったわけだけど、どことなく感じる家畜感さえ気にしなければかなり快適。入った瞬間にひとつの物音も許されない感じがして怖かったけどイヤホンをしてからはホテル気分だった。もしかしたら2,3回壁ドンとかされてるかもしれない。次はもうちょっと気を遣おう。ちゃんと一泊できて2,400円はただ魅力的。

京都旅行記。その2

 

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京都の人は顔が薄いってイメージもあったけど多分偏見。顔が薄い人が京都の人っぽく見えるのも確かだけど。関係ないけどバスの運転手さんがおおきにとかステレオタイプな京都弁を車内放送で使っていて、しかも声も艶っぽい。凄いなと思って顔見たら薄めの顔の想像通りの顔をしてて楽しかった。現地の人はどう思ってたんだろうか。その他には見かけなかったけど。あと立命館キャンパスは次元の違うカッコよさだった。落ち着いているのに洒落てる。カトリック系というのも影響してるのか。立地がめちゃくちゃ京大に近くてコンプレックスとかあるのかと余計なお世話を考えてしまったり。鴨川等間隔は雨のせいで見られず残念。なおも北上し、若冲を見るために美術館のはしご。かたほう展示してなかったけど。日本画あんま興味なかったけど見てみると楽しい。若冲の鶏は精緻で鮮やかで確かに独特な感じはした。写実的な部分とデフォルメする部分がいいバランスで混ざって若冲の絵になってるんだろう。その面白さは個人的に老人の絵てわ如実に感じた。表情は写実的な割に衣服はデフォルメ。そのユーモラスさがたまらなかった。あとは中村芳中や渡辺始興の月だったり動物絵もよかった。簾の奥の月とか、一筆書きの月とか。月のモチーフが好きすぎることに気がつく。

 

その後は本当にビビるくらいの豪雨に見舞われながらなんとか茶菓丸山へ。よく行ったと思う。店員さんも軽く引いてた。あれだけ格式高そうなお店、料亭ってこんな感じなのかなと思うようなお店に自分がたったひとりでいると緊張して仕方がなかった。アルマーニ行ったときよりよっぽど緊張した。しかもこっちは雨に打たれて小汚い格好。バックパックとスニーカーをあんなに恨んだのは初めて。折りたたみ傘を隠して入店。靴を脱ぎかけたの今考えれば笑える。恥ずかしかった。ただ食べた真葛羹と抹茶は絶品。特に抹茶をほとんど初めて飲んだけど美味しいと感じた。きちんと点てた抹茶はクリームのようなんだと思った。甘くないのにほのかに甘い。品があるとしか形容できない味がした。しかも食べ終わったら白湯が出てくる。どれだけ品が良いんだ。緊張しすぎてそれすらもお茶漬けみたいなものかと思った。しかも出ようと思ったら気を使ってくれて少し雨宿りしていっていいとのこと。ありがたいけど怖い。いつ出ればいいというのか。どこまで行けば図々しいと思われないで済むのか。本とか読んでてもいいのか。緊張しすぎて出るときに1万円札を突き出してしまった。自分のしょうもなさを痛感した夜だった。そして高級店とはカウンターに手をつくことすらはばかられるのだと知った。非常に勉強になった。振る舞いはひどかったけれど行かなければいつまで経ってもわからなかったわけで、行けてよかった。

京都旅行記。その1

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 かなりの行き当たりばったりで出発した京都旅行。いろんなことがあって思考を巡らせることが出来なかったというのがその背景にはあったけれど、京都に来てみると想像していた何倍も楽しく過ごすことが出来た。来てしまったら考えないことには何も進まないので、久しぶりにきちんと頭を使って段取りを立てた気がする。そのおかげで少しだけ抱えていたタスクも消化することが出来たり。 勉強に関してもそうだけどどれだけ簡単なことでもいいからまず着手してみることで勢いがつくという好例だったかもしれない。

 

 そういえば本当は3日行くつもりだったけど、どうにも動けなくて2日間になってしまったのは少しだけ後悔している。ここ数日だけじゃなくここ半年の自分に対して。にしてもなんだかんだで行きの新幹線 の中でざっくりと予定を立てられた自分をもはや少しだけ褒めたい。初日はあいにくの雨。着いた早々土砂降りに見舞われて前途多難。殿田というお店にうどんを食べに行く。確かdiscover Japanに京都の真髄として載っていたお店。美味しいのかはわからないけどこれが神髄か…と思いながら食べた。普通に美味しかったけど、一番面白かったのは店員さんとお客さんの会話を聞けたことかもしれない。どろどろの京都弁は異国へ来たことを明確に意識させる。ただ京都の人に対する腹の底で何を考えているかわからないという偏見は抱えながらうどんを啜っていた。

 

 で、ご飯食べたら北上。京大を経て鴨川デルタを目指す。その過程で死ぬほど歩き回ったわけだけどこれがまぁ面白い。街歩きがここまで面白いとは思わなかった。特に木屋町先斗町あたりの小さな川は情緒的すぎて東洋のベネチアだと本気で思いながら歩いていた。梅雨に濡れた路地に迷い込むと狐にいつ化かされるのかという気分になるし、小川としだれ桜がまた華を添える。あの瞬間の異世界に来たという感覚がとにかく興奮した。急にアジールの中に放り込まれたような唐突さがあったり。そして、中央には鴨川が流れていてそれもまたよかった。プラハも中心部に川が流れていたけど川を中心に発展した都市は心惹かれる。そこを中心に発達するから嫌でも通るし集まることになる。そして川沿いに出ると視界がパッと開ける。発展しているのに開放感があってずっと歩いていたくなる。今回は雨で残念だったけど今度は川床にも行ってみたい。蚊が出たとしても。

 

 その後、京大も散策。ただし授業が始まっていなくて潜れなかったことはとにかく残念。キャンパスを歩いただけだと早稲田っぽい印象を受けたかな。学生闘争の匂いとか、なんとなく弾けようとしている雰囲気とか。あとはノーベル賞受賞記念の看板を見て差を感じたり。留学生が多いような気もした。キャンパスの造りは少し東大っぽくもあったかな。あとは自転車の多さ。京都は歩いた限りあんまり坂がなくて自転車は相当身近に使えそうだった。